土曜の朝– Author –
土曜の朝
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哲学
【要約/解説】『科学哲学への招待』(野家 啓一) ~科学を1歩引いて眺める視点~
今回紹介するのは、野家啓一著『科学哲学への招待』です。 「科学哲学」というのは、文字通り「科学」に関する「哲学」です。 本書におけるもう少し難しい言葉でいえば、「科学という知的活動を対象とした哲学的考察」です。 「科学技術」という言葉に代表... -
哲学
【解説/感想】『言語哲学がはじまる』(野矢 茂樹)~言語哲学の面白さをおすそ分け~
今回紹介するのは、野矢茂樹著『言語哲学がはじまる』です。 本屋で本書を見たとき、「言語哲学のはじまり」ではなく『言語哲学がはじまる』というタイトルがまず気になりました。 「言語哲学のはじまり」だと、なんだか淡々と言語哲学について説明されて... -
社会科学
【要約/感想】『言語の本質』(今井むつみ/秋田喜美)~なぜ人類だけが言語を持つのか~
今回紹介するのは、中公新書『言語の本質』です。 1年間に刊行された新書から「最高の一冊」を選ぶ「新書大賞2024」の1位に輝いた本です。 初めて見たときは、結構挑戦的なタイトルだな~と思いました。 これまで数々の学者が挑んできた「言語」というテー... -
哲学
【要約/感想】『暇と退屈の倫理学』後半~「動物になる」と「気晴らし」の好循環~(國分功一郎)
今回は、『暇と退屈の倫理学』の[後半]として、「第5章 暇と退屈の哲学」から紹介していきます。 第1章~4章までは、[前半]の記事にて紹介しています。 リンク 【ここまでの『暇と退屈の倫理学』振り返り】 本書は、序章と結論、そのほか7章で構成されて... -
学び・読書法
【要約/感想】『本を読む本』(M.J.アドラー / C.V.ドーレン)~インプットを突き詰めた読書本~
今回は、M.J.アドラー・C.V.ドーレン著『本を読む本』をご紹介します。 『本を読む本』って面白い名前ですよね。 ちなみに原書名は英語で"How to Read a Book"ということで、どちらかといえば「本を読む方法」です。 しかし『本を読む本』の方が、読書好き... -
哲学
【解説】哲学の入門におすすめ『反哲学史』(木田 元)~重要キーワードを解説~
今回紹介するのは、木田元『反哲学史』です。 20世紀頃までの哲学史が紹介されていますが、特にギリシャ哲学についてかなりページが割かれている印象です。 そして、とても読むやすいのも特徴の1つ。 哲学に興味を持ったら2、3冊目までに読むべき入門書... -
哲学
【要約/感想】『暇と退屈の倫理学』前半~「退屈」と「消費」の悪循環~(國分功一郎)
今回ご紹介するのは、國分功一郎著、『暇と退屈の倫理学』です。 「退屈」という言葉はもとより、「暇」という言葉にも、一般的にあまり良いイメージがありません。 しかし、一方で「暇ではない=忙しい」ことは、決して歓迎できる事態ではありません。 「...